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トピックス&ニュース

アルスヴィータ支援「けいはん医療生協 幹部育成研修」報告
~第8回目:2018年1月25日 第9回目:2月20日~

 地域医療・福祉研究所(略称:アルスヴィータ、東京都中野区)が企画・運営を支援するけいはん医療生協(大阪府寝屋川市)の「幹部育成研修」は、2017年6月にスタートし今回で9回目となります。研修期間は1年間で、毎月1回丸1日「講義と演習」を行います。次世代の幹部を育成するため、村谷千恵子専務理事による面談を経て選出された9名が対象で、職種は看護師、介護福祉士、ケアマネ、事務職などです。

 今回は8回と9回の研修を報告します。

1月25日けいはん医療生協の第8回幹部育成研修報告。藤谷惠三専務理事も講演。

 午前中は、公立学校共済組合近畿中央病院のメンタルヘルスケア・センターの井上 麻紀副センター長(臨床心理士)による「メンタルヘルスを保つには?」をテーマに講義と演習を実施しました。井上麻紀先生は、「教師の心が折れる時」(大月書店)の著者でもあります。

 管理者にとってはメンタルヘルスケアアは、自身を守る為にも部下を守る為にも大切です。「自身の考え方のクセを知る」というチェックシートでまずは自己分析。ちなみに私は「先読み」や「べき思考」が強い傾向がありました。自分の考え方のクセを知る事が出来れば、自分の事を少し客観的に捉える事が出来そうです。また、「質のよい睡眠の重要さ」についてかなり詳しくお話いただきました。必要に応じて薬を用いることも重要です。「ストレスサイン(身体・心・行動)」が出たらとにかく2日間しっかり寝ることも大切だそうです。

 演習では「犬・薔薇法」を使って、「聴き方」を学びました。爆笑の連続で楽しい演習になりました。

 演習のデモンストレーションで、私は「犬」になって井上先生に悩みを話し聞いていただきました。聞いてくださる方の表情や姿勢、相づちのあるなしなどで、話しやすさが全く変わることに驚きました。

 午後は、地域医療・福祉研究所の藤谷 惠三専務による講義とグループワークで「医療福祉生協のまちづくり論」を学びました。「町内会活動と比較した医療福祉生協のまちづくり」と題し、「町内会の取り組みで医療福祉生協の支部や地域活動で学ぶ点は何か?」「医療生協は町内会とどの分野でどのように協同するのが良いか?」などテーマにグループでディスカッションし、それぞれのグルーブから発表しました。


▲研修の様子


▲グループディスカッションの発表の様子

2月20日けいはん医療生協の第9回幹部育成研修を開催しました。

今回のテーマは「目標マネジメント」(目標管理やMBOとも言われます)。

午前中は「目標マネジメントのねらいや特徴」を講義。続いて、各々が責任を持っている職場の仕事そのものの目的や意味を考えてもらう「職場使命の熟考」の演習を行いました。

午後は、「職場内部・外部の状況分析」「職場の任務・目標項目・目標レベルの設定」など講義と演習を織り交ぜながら実施しました。そもそもけいはん医療生協は法人の組織運営として目標マネジメントを実践されていますので、参加者たちはグループ討議の中で、参加者同士で熱心にアドバイスする様子も見受けられました。

ちなみに、けいはん医療生協は、目標マネジメントは導入時に人事教育コンサルタントで、現在MBO(目標管理)実践支援センターの中嶋 哲夫代表の指導を受けています。講師自身も同代表の指導を受けてきた経緯があり、中嶋先生の著書「正しい目標管理の進め方」に基づいた内容を講演しました。


▲研修の様子(右端:髙橋 伸 研究員)


▲参考:正しい目標管理のすすめ方

<お問合わせ先>

一般社団法人 地域医療・福祉研究所 電話・Fax:03-4283-4360

〒164-0013 東京都中野区弥生町1-54-17-101

※本研究所は、地峨の健康・医療・福祉の問題を住民が主体的に解決するために、自冶体や協同組合などの敬策づくりと事業開発に資する調査・研究・実践の組織を支援する非営利型の社団法人です。略称:アルスヴィータ(ラテン語略称:ARSVITA)。